dori: 2005年9月アーカイブ

な、なんだここは?空気が違う。

外観は病院だか学校だがに見えるが、建物全体から死んだような冷たい空気が流れてくるのが分かる。塀には錆びた鉄条網が張り巡らされ、ここがただの煌びやかな観光スポットでは無い・・・・。

うわっ。ベットから飛び起きた。時間の感覚が全く無い。慌てて時計を見ると6時を指している。朝の6時なのか夜の6時なのか?

カーテンを開けると眩しい朝日が飛び込んできた。朝の6時だった。
外に出るとバイタクが何十台も待機していた。カモが来たと思ったのか一斉に「乗れ乗れ!」と迫ってくる。ちぇ、朝から面倒だ。一番近くのバイクの後ろに乗り込み、街の中心に行ってもらうことにした。

ギャーーーー!出た! 殺されるぅ?
と、一瞬死を覚悟した。

しかし、出てきたのは現地の少年達だった。ちぇっ、びびったよ。

少年たちは、心配そうにこちらを眺めてる。

力強いエンジン音と共にトンレサップ湖を南下する。このトンレサップ湖は、乾期ではただの湖であるが、雨期に入りメコン川が増水するとその面積が3倍にもなるというから面白い。

外へ出てみるとびっくり。対岸が見えない。まるで海だ。 さすが、東南アジアで最大の湖だ。もの凄くスピードを上げるのは、強盗等の襲来から身を守るためだ・・・・と言っていた宿の親父の話はウソだったようだ。ピストルも大砲も届かないってば・・・・。

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チェックアウトし、 ホテルの前でボート乗り場までの迎えのバスを待った。

ブロロロ・・・・。
30分ほど遅れて、変な車がやってきた。
あれ?れれ?手招きしてる?。まさか・・・。バスってこれか?

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一ノ瀬泰造。

1947年11月1日佐賀県武雄市生まれのフリーカメラマン。1972年、インド・パキスタン紛争の取材をきっかけに、 カンボジア内戦、ベトナム戦争の取材を本格的に始める。
1973年11月22日か23日、アンコールワットに単独潜入してクメール・ルージュに捕まる。同月28日に処刑される。26才になったばかりだった・・・

一ノ瀬泰造がアンコールワットを目指して亡くなったことは、映画「地雷を踏んだらサヨウナラ」で知っていたが、彼の墓がカンボジアにもあることは知らなかった。キム君の話では、ここから車で30分くらいの所にあるらしい。

す、すごい・・・。

遺跡全体が燃えている。遺跡全体が紅く輝き、まるで炎に包まれているかのようだ。彫り物の1つ1つは深く繊細で、とても美しい。この模様を見ていると、今まで見てきた遺跡が雑に感じてしまったほどだ。

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アンコール・トムの北大門を抜けると、すぐに次の遺跡のプリア・カン参道が見えてきた。

【プリア・カン】 仏教 1191年

クメール語で「聖なる剣」という意味のプリア・カンは、ジャヤヴァルマン7世がチャンパとの戦いの勝利を記念して建設したという。

このプリア・カンもタ・プロムのように内部の崩壊が激しい。狭く迷路のようになっているので、探検気分にさせてくれて楽しい。

朝9時過ぎ、とても気持ちよく目が覚めた。

「気に入った!もう1泊!」と、延泊を伝えるとフロントのおやじは大喜び。
「だから安くして。」

5ドル安くなった。言ってみるもんだ。
なんでも、雨期が近い今の時期は暇なんだそうな。

明日は、帰りの飛行機の関係で250km南にある首都プノンペンへ行かなくてはならない。さて、その移動はどうしようか・・・。

「どうだった?」
「うん、良かったよ。でも大きいね、疲れたよ。」
「アンコーツワットが見下ろせる場所があるけど行くかい?」
「そりゃもう、是非(^_^)」

「見下ろせる」→「高い場所にある」→「さらに疲れる」

という単純な計算はそのときにはできなかった。ただ、アンコールワットの姿を想像するだけで精一杯だった。

午後2時頃アンコールワットへ出発。

30分程で西参道正面入り口に到着する。朝とは違い、観光バスやバイタクがたくさん停まっている。

「おっしゃ、それじゃ1時間後に・・・」
気合いを入れて車から降りる。

「そりゃ無理だ。アンコールワットは大きい。3時間は必要だよ。」
とキム君。

なるほど。じゃ、3時間後ね。

バスタブに水を張る。このホテル、水が無色透明なので見ているだけで気持ちがよい。ざぶ?んと飛び込む。ひっ!つ、つめたい。き、きもちいい?。火照った体を一気に冷やす。

それにしても日本製エアコンは素晴らしい。ブイーンと強烈な冷風を吹き出してくれる。あぁ、なんて幸せなんだ・・うとうと・・・Zzzz。

ブルルッ。さぶ・・・。目が覚めた。
あっ、もう昼だ・・・。何か食べに行こうかな。そうだ、地元カンボジア料理にしよう!

ホテルを出て、今度はオールドマーケットと逆の方、北の方へ歩くことにする。

10時、遺跡巡りに出発。
廻る順番などは遺跡を知り尽くしているキム君に任せることにした。特にガイドを要求した訳ではないが、個々の遺跡について細かく解説してくれたのが嬉しかった。

シェムリアップを北上し、チケットのチェックポイントを通過。アンコールワットを取り囲んでいる壕に突き当たり、朝とは逆に今度は右折する。しばらく走ると、レンガっぽい建物がが見えてきた。

4時半に目が覚める。眠い・・・。
ロビーへ降りていくとキム君は既に待っていた。偉いぞ。

まだ暗いシェムリアップ市街をアンコールワットへ向けて走る。果物を満載した自転車やバイクが車のヘッドライト飛び込んでくる。その度ドキッとしてしまうが、彼は慣れたものでクラクションを鳴らしながらガンガン走る。

タイ・ドンムアン空港に午後3時過ぎに到着した。巨大な空港をヒイヒイ言いながら歩き、バンコクエアウェイズのトランジットカウンターを探した。ちょっと奥まった所にカウンターは見つかったのだが、驚いた。カウンターの女の子がバリバリの日本人であったのだ。さらに、出入国カード、ビザ申請用紙や税関申請書の書き方見本は、すべて日本語で書いてあるのだ。